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糖尿病になると頻尿になることが多い

糖尿病の症状で代表的なものには、急激な食欲の増進や体重の減少、異常な喉の渇き、永く続く倦怠感などがあります。
頻尿が糖尿病の症状の1つであることは、あまり知られていません。
頻尿とは排尿の回数が多くなる症状のことで、加齢や心因性によるものも多いため、その症状自体をしっかり自覚する人は少ないです。
体質や習慣でも個人差があるため、1日に何回以上だと頻尿になるかということは、一概に言えません。
自分が頻尿であるかどうかは、世間一般の平均と照らし合わせるのではなく、体調が万全だった時の回数と比較してみる必要があります。
「こんなに頻繁にトイレに行っていたっけ」「最近、気がついたらトイレの心配ばかりしている」そのような心当たりがあるようであれば、頻尿を疑ってみましょう。

糖尿病が原因の頻尿は、喉の渇きやすい症状とつながりがあります。
糖尿病になると血液の中のブドウ糖の量が多くなります。
通常、ブドウ糖は細胞の中に入りエネルギーとなります。
血液の中にあふれたブドウ糖を身体は尿と一緒に排出しようとします。
そのため尿の回数や量が増えるのです。
尿の回数が増え、体内の水分が少なくなると、再び喉が渇きます。
喉が渇くので、水分をたくさんとり、その結果またトイレの回数も増えるというスパイラルになるのです。

もう1つの原因は、糖尿病で血糖値が高い状態が続くことで神経障害が起きることです。
通常は尿意をもよおすと、トイレに行くまで我慢するように脳が身体に指令を出します。
排尿できるタイミングになった時に、尿道が緩み膀胱の筋肉が収縮して尿が出るのです。
血糖値が高い状態が続くと主に副交感神経に影響を及ぼし、脳と身体のコントロールがうまくいかなくなり頻尿になるのです。

自分が抱えている排尿トラブルの原因をしっかり探ることで、対策も変わってきます。
今まで当たり前にしていた行動を見直すだけで頻尿の悩みが軽くなれば、より快適な毎日を過ごすことができるのです。

頻尿を防ぐにはジュースや炭酸飲料の糖分を避ける

お友達の家に招待された時に、トレイの上に様々な種類の飲み物が置かれていたとします。
あなたは、糖尿病の症状を抱えており、とても喉が渇いています。
飲み物の種類は、麦茶、ミネラルウォーター、ジュース、炭酸飲料です。
好きなものを選んでいいと言われたら、あなたはどの飲み物をトレイから取るでしょうか。
普段から糖分が多いものに気をつけた生活をおくっている人は、迷わずお茶か水を選ぶかもしれません。
あるいは喉の異常な渇きに負けて炭酸飲料を選ぶかもしれませんし、食べ物で血糖コントロールしているかわりに飲み物ではジュースを選ぶかもしれません。

ここで注目したいのが、飲料に含まれている糖分の量です。
まず、市販されている飲料の原材料表示を確認してみてください。
原材料表示は、使用した重量の割合の高い順で表示される決まりがあります。
ほとんどの炭酸飲料やジュースで、砂糖が最初の方に表示されていることがわかります。
「糖分」「果糖ブドウ糖液糖」も同様に甘み成分のことです。

裏表示だけではなかなか分かりにくいので、ある実験の例をあげます。
一般的によく売られている炭酸飲料に含まれる糖分の量を計算し、1袋3gのスティックシュガー何本分に相当するかの実験です。
なんと500mlのペットボトルの中に、約19袋分のスティックシュガーに相当する糖分が入っているのです。
野菜ジュースや、100%フルーツジュースにも糖分は含まれています。
カロリー0をうたっている炭酸飲料の中には、砂糖のかわりに人工的に作られた甘味料が入っています。

これではせっかく血糖コントロールに努めていても、ジュースや炭酸飲料に多く含まれる糖分を摂取することで、身体は慌てて体内の水分を使って血液の糖の濃度を薄めようと頑張ります。
そして頻尿を引き起こしてしまうのです。
また血糖値が上がり血流が悪くなり、充分な栄養が行きわたらなくなることで、頻尿を引き起こす神経障害に影響を与えることにもなります。

糖尿病と頻尿の関係がわかれば、普段の正しい選択の積み重ねで、より身体に負担のない生活をおくることができます。
まずは排尿トラブルを一人で抱え込まず、医師に症状を伝えることからはじめてみることが大切です。