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糖尿病と高血圧の関係について

糖尿病の患者は健康な人よりも血圧が高い人が多く、糖尿病の患者の半分以上が高血圧と診断されています。
糖尿病の人が高血圧になりやすいのは、いくつかの理由があります。

まず考えられる理由としては、血液の浸透圧の問題があります。
高血糖の状態では、血液の浸透圧が高くなっています。
そのため、水分が細胞の外へ多く出てしまったり、腎臓からの水分の吸収が増えます。
これにより体液や血液の量が増加し、血圧が高くなってしまいます。

また糖尿病の人は肥満であることが多く、それが血圧の上昇を促進している場合もあります。
肥満の人は心臓や血管に働きかける交感神経が緊張しており、血圧を上げるアドレナリンなどが多く分泌されるので、結果として高血圧になりやすくなります。

糖尿病の治療には血糖値を安定させるためにインスリンを使用することが多いですが、そのインスリンの効果がうまく作用しない場合があります。
これをインスリン抵抗性といい、この性質を持っている場合、インスリンが効きにくいのを補うために多量のインスリンが分泌され、高インスリン血症という状態になります。
高インスリン血症では、交感神経の緊張や、血管の壁を構成している細胞の成長が促進されるなどといった現象が起き、血管が狭くなり、血圧の上昇を招きます。

また糖尿病の合併症として腎機能が低下し、老廃物が血液中に溜まってしまう腎症を発症していると、腎臓から血液を上げるレニンというホルモンが分泌され、血圧が上昇することもあります。
一度腎症が発症するとその血圧の上昇によって、さらに腎症が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

このように糖尿病の人の血圧が上がりやすくなる要因はいくつかあり、高血糖の人は健康な人よりも高血圧になりやすいといえます。
糖尿病も高血圧も自覚症状があまり無く、血圧の高さは病院で指摘されても軽く考えがちですが、糖尿病と高血圧は互いに影響し合い、動脈硬化を進行させます。
その結果、脳卒中や心筋梗塞など深刻な合併症を引き起こす可能性もあります。
糖尿病と高血圧が合併している人の脳卒中や心筋梗塞のリスクは、健康な人の6~7倍といわれています。
高血糖の人は、血圧が少し高い場合であってもバランスの良い食事や減塩を心掛けるなど、早期に対策をする必要があります。

糖尿病は合併症を引き起こすので危険

糖尿病は、合併症を発症するリスクがかなり高まります。
糖尿病が進行していくと、インスリンの抵抗性が低下し、高血圧や動脈硬化、重症化すると脳卒中や心筋梗塞などの重大疾患に陥りやすくなります。

特にインスリン抵抗性については注意が必要で、高血糖や肥満など身体症状として現れます。
インスリンとは血糖値を下げるホルモンで、体内の内分泌系の中で非常に重要な役割を果たしています。
糖尿病になるとそのインスリンの分泌が制限され、インスリン自体の抵抗性も低下していきます。
血糖値が下がらないままだと、当然血圧は上昇していきます。
血糖値も上昇する傾向にあるので、とても危険な状態だと言えます。

糖尿病の治療としては、第一に選択されるのは栄養食事療法です。
遺伝性のI型糖尿病は食事管理をしていくことで病状の悪化を防ぐことができます。
これは遺伝が大きく関係しているので、発症する人は発症を防ぐことは難しいのですが、できるだけ良い状態を保っていくことが治療の大事なポイントです。

二型の糖尿病は少し厄介です。
こちらは悪い健康習慣、過度な飲酒や喫煙習慣、バランスの悪い食事などが原因でおこるので、治療も厳しいものがあります。
しかし、こちらも食事の管理は行っていきます。
悪化してインスリンが眼前に足りなくなった場合のみ、インスリンの投与を行います。

食事療法では、減塩を第一に行います。
塩分を摂取しないようにすることで血糖値が上がるのを防いで、血圧が上昇するのを予防します。
しかし塩分が少ない食事は味気ないものです。
身についた習慣を変えていくことはとても困難です。
治療は苦しいものになるので、深刻な状態にならないように気をつけていくことがとても大切です。